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天国への階段 その2

29日は量は少ないけどフードもおやつも食べてこのところしたりしなかったりのウンPも柔らかめながらちゃんとした。 夕飯の支度の時にいつもの楽しみにしている顔。 炒めた胸肉の挽肉と炒り卵も食べた。 ご飯の後で鶏の皮をパリパリに焼いていたらキッチンのゲートまで来てニコニコしていたのでそれもあげる。
夜低周波治療器でパパさんから背中をやってもらうとこれはいつもの事なんだけど私は途中で背中が痒くなり掻いてもらう事が多い。 これがわかるとヒナタは隣の部屋で寝ていても跳ね起きてきてアタシも〜とばかりに背中を向けて座る。 仕様がないな〜と私が掻いてあげる。 そんな元気な時の習慣をこの日はして見せた。 治療が終わるともらえるおやつも食べて。(これも決まった習慣)
そしてブログアップのためにPCの前に座ると足下で横になるヒナタ。 まるで全部が元気だった頃のまま。 調子がいいのかな〜と嬉しい気持ちになったんだけど気が付いたらサークルの外のドッグベッドにおしっこがしてあった。 変だなと思ったけどもうその時にはそれぐらい悪くなっていたって事だったらしい。
30日に病院へ行ってその事を話したら筋肉がちょっとしたはずみで緩むのだろうと。 行く前から決めていた抗がん剤治療を止める事を話す。 効果が見られなくなっているからと。 先生もそれがいいと思うと。 お母さんもこのコもよく頑張ったと思うからこれからは穏やかな日々を少しでも長くお家で過ごせるようにと、その上で必要な事は相談して下さいと。 11年間お世話になりましたとお礼を言って帰る時にはちゃんと自分で歩いて診察室を出たヒナタ。
その足でお母さん犬の米ちゃんの家へ行き、最後かも知れない挨拶に連れて来たと事情を話す。 車から下ろす時どこに来たかわかって一声ワンと吠えたヒナタ。 思えばそれが最後のワンだった。 生まれた家のお父さんとお母さんに挨拶したのかな。
その午後にまさかの喉からの出血が! 今度起きてもドレーン手術も出来ないしと先生と危惧していた事がこの期に及んで起きてしまった。 もう自分で消毒だけしようと決め、実家近くの知り合いの歯医者さんで櫻丸の飼主さんに相談してやり方を教えてもらい消毒液をもらってくる。
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シリンダーと生理食塩水。 これに別の消毒液とで対処し食べられるなら抗生剤をという事になった。 夕ご飯に茹でて裂いた胸肉を手であげたら食べたので薬も飲ませられ消毒もした。

31日の朝は胸肉も食べないがキィウィは食べたので薬をくるんで飲ませる。 あとはマヌカハニー。
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今回の出血では前より落ち着いている。 おやつの時間に焼き立てのパンケーキだったらもしかして?と思って焼いていると・・・
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キッチンから見たらこんな可愛い顔をしてこっちを見ていたのでカメラを構える。 「ヒナちゃん、いいお顔だね〜、お写真撮ろうか〜」と
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穏やかで本当にいい顔でしょう? もうこの時には呼吸も時々荒いし前足も立たなくなって水を飲むのにも平らなお皿に入れて補助してあげないと飲めなかったのに。
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桃とマンゴーとブルーベリーが入ったパンケーキはやっぱり食べなくて、マンゴーと桃を潰してあげてみたけどこれもダメ。 でも「いいよ、いいよ。後で食べるかもだからラップしておくね〜。」と自分に言い聞かせるように冷蔵庫に入れた。
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縫い物の苦手なマンマがこの日苦労して作った変形スヌード。 奥のバンダナのは手直ししてキツいのをニット部分を継ぎ足した。 手前は子供の腹巻きを買ってきて切り、マジックテープを縫い付けて頭を通さなくてもいいようにしたもの。
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付けてみたらいい感じ。 シャッタースピードが遅かったのでブレちゃったけどヒナタは反応してるでしょ?
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この時も可愛いから撮ろうねと。 結局生きているヒナタの最後の写真はこのスヌード姿。 
そんな時にウタちゃんのお母さんがブログが気になってと訪ねてくれたのでもうあまり長くないかもと話して会ってもらった。 呼吸が速くて大変そうなのにこの可愛い顔のままなので驚かれる。 帰りにアミーちゃんの家にも寄って話してくれたようでアミーちゃんのお母さんも駆けつけてくれた。 夕方だったのでマリちゃんのお母さんにも翌日来て会ってもらえないかとメールして。
このヒナタの様子が何となく気になりコギ友さんの一部の人に「ヒナタが知らせて欲しいと言っているような気がして」ともうその日が近いかもというメールを夜中に送信。
翌1日の午前3時過ぎ、うとうととしていて苦しそうな呼吸で目を覚ます。 ずっと枕元のライトを付けて寝ているのですぐに顔が見える。 苦しい息でも変わらず平気そうな顔のヒナタに「大丈夫?ここにいるから安心してね。ありがとう。もう頑張らなくてもいいんだからね。」といつものように声を掛ける。 
そしてまた眠りに落ちグッという音で気付いて時計を見たら4時。 部屋の電気を付けて確かめたらヒナタはもう息をしていなかった。 2階で寝ているパパさんを起こし二人でサークルの中の始末をしてヒナタの身体を綺麗にしボードの上に寝かせて朝まで少し休む。 
本当に苦しかったのはこの二日だったし痛いのとは違ったしもしもの時には眠らせてやるべきかも悩む事がなかったので願った旅立ちになったような気はしている。 それでも夜布団に入る時には隣にヒナタがいないのを思い知らされるので初七日とはいえまだ泣かない日はない。 ヒナちゃん、マンマ頑張るけどね。
by smilingtail | 2013-08-07 23:55 | | Comments(15)
Commented by mokoママ at 2013-08-08 16:06 x
しつけ教室のモコです。時々拝見してヒナちゃんは相変わらず凄いなって思ってて・・・病気療養中見て、辛かったです。あんなに元気でマンマと一心同体で、うらやましくてしょうがなかったのに。
いつも話しかけてたマンマとちゃんと聞いてるヒナちゃんと、素敵で大好きでした。  涙が止まりませんでした。
ご冥福お祈りいたします。
Commented at 2013-08-08 20:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-08-08 20:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by あっぷる at 2013-08-08 20:22 x
波留くんとは異母兄弟の小太郎なのでヒナタちゃんは『可愛い姪っ子』と勝手に親近感をもって応援していました。
何度読み返しても涙があふれ、残念でなりません。でも、大好きなマンマさんと一緒に色んなところにお出かけして、色んなことに挑戦して、楽しい犬生だったのですね。ヒナタちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。
マンマさんはまだ辛くて寂しい日が続くと思いますが、これから暑さも厳しくなりますのでお身体ご自愛くださいね。
Commented at 2013-08-08 22:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by smilingtail at 2013-08-08 22:54
Mokoママさん
コメントありがとうございます。 ヒナタ、天使になってしまいました。 かな〜りうるさい天使ですけどね。
躾教室に行ったお陰でヒナタの個性も理解できコミュニケーションがとれた事は治療中も役立ちましたよ。 そんなヒナタが誇らしかった程です。
Mokoちゃんとママさんもちゃんとコミュニケーションがとれてきて見ている私達も嬉しかったです。 これからもMokoちゃんと楽しい毎日をね。 ありがとうございました。
Commented by smilingtail at 2013-08-08 23:10
鍵さま
ご親切なお言葉を頂いて涙しました。 ありがとうございます。
いつかはこの日がとは思っていても苦しみから開放されたのだからと思ってはみても、いないという事の現実がジワジワと効いてきています。 時間だけですね、薬は。
ヒナタが空から応援してくれていると思うので頑張ります。 本当にありがとうございました。
Commented by smilingtail at 2013-08-08 23:18
あっぷるさん
ありがとうございます。 しっかりと向き合った11年間だったと思っています。
ヒナタは楽しんでいってくれたかな。 だったらいいなと思います。
寂しいのはこれからでしょうが心の疲れと共に身体もケアしていかないとと思います。 温かいお言葉感謝です。
Commented by smilingtail at 2013-08-08 23:35
鍵さま
まさか、どうして?とそれしかありません。(涙)
よく相談されて行く道を決めて下さいね。 治癒はないと言われますが治療効果は高いので期間は望めるかも知れません。
負担にならない治療を選ぶというのはヒナタもそうでした。
いずれこちらからも連絡致しますが結果が出たらお知らせ下さいね。 お大事に。
Commented by yumipou at 2013-08-09 00:28 x
先日はお返事ありがとうございました。涙なしでは読めなくて、この記事も3回目でようやく最後まで読めました。ヒナタちゃんも安心して旅立って、マンマさんを空から見守っているんじゃないかしら。
ヒナタちゃんありがとう!
Commented by smilingtail at 2013-08-09 22:31
yumipouさん
私は長い時間をかけて受け入れた事でもあるし経験した事でもあるので淡々と書けましたが、読んで下さった方には辛い経過だったと思います。 ごめんなさいね。
ヒナタがとても落ち着いてしかも可愛い顔のままで旅立ったので知ってもらいたくて。 きっと今頃はもう健康な身体で疲れ知らずに走り回っているだろうと思うと少しホッとしたりも。
こちらこそありがとうございます。
Commented by Neko at 2013-08-10 00:55 x
ヒナちゃん、本当に最期まで可愛いお顔のままだったね。
目もキラキラしてる。
なんかまだ信じられないよ。

マンマさん、お身体大切にしてくださいね。
Commented by smilingtail at 2013-08-10 22:53
Nekoさん
でしょ? 本当に可愛かったんですよ。 何でこんなに苦しい時に生き生きと涼しい顔ができるんだろうって不思議に思う程でした。
今思うとですがアタシは準備が出来たからマンマの準備を待ってるよとそんな顔にも見えます。(涙)
疲れが出る頃ですが丁度お盆休みなのでここでゆっくりしたいと思います。 ご心配ありがとうございます。
Commented by naobee at 2013-08-11 11:54 x
この前の記事にもコメントしたけど、
ヒナタちゃんて なんかにすべて計算して、やるべきことをすべてやりきって旅立ったような気がしてならないんです私。
先生に自分で挨拶したとか、自分の生家に寄れたとか、お友達ワンコのママさんたちにも会えたこと、とかね。
もう私は感心しまくりよ。人間でもこうできたら本望だなと思えました。

で、私もう一つこれもヒナタちゃんの計らいだったのかなと思ったのが、3日のボランティアカメラマンね。
2日までに火葬を済ませられたから、3日はボランティアカメラマンができた・・・、と思わざるを得ないんです。もし一日前に亡くなってたらメールのお知らせができなかったし、もしあと一日遅かったら、カメラマンできなかっただろうし。
「3日はママ サッカーのお仕事で忙しいから、アタシいいこコにしてなきゃ」って思ったのかなとね。

なんにしてもよくがんばったし、マンマさんの期待に精一杯応えようとしてたのがわかるのよね。
今週はちょっくら里帰りしてくるかな?ヒナタちゃん。
Commented by smilingtail at 2013-08-11 13:32
naobeeさん
そう、ラブパパさんがメールに送ってよこしてたんだけど、ヒナタのバケツリストは全部叶えて行ったんじゃないかなと私も思ったりしています。
本当に人間もこう出来たら幸せだよね。 手放す時に命を手放すっていうのかな。 なかなか医療が進んだ現代では難しくなりつつある気がしますが。
そうそう、3日もね、さすがに火葬の日程と重なったら私だって行けないもの。 この暑い時期に待たせる訳にもいかないし。 3日はだからどうしても勝って欲しかったしそれも果たせて本当に良かった。
私が頑張っているうちには旅立ちが出来なかったから準備をしてねとそんな笑顔だったのかも知れません。 そこは諦めるというのとは違って受け入れるというのが出来て良かったのかな。 
何にせよヒナタには教えられた気がしますね。 里帰りもお空に行ったばかりで忙しいね。 さすがヒナタかな。(笑)
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